柳の下 末弘軒本店(富山市総曲輪)

創業昭和六年
柳の下の屋台から始まったとされる老舗店

(ラーメン)

(麺)
~プロローグ~
末弘軒の始まりは、昭和六年、初代夫婦の名もない屋台の支那そば屋からでした。
そのころ富山市には約三十台ほどの屋台が商売をしていたそうです。
十銭、中華そばの最初の値段でした。
富山城から不二越あたりまで屋台をおしても、一晩に九杯しか売れないこともあったそうです。
「支那そば」という懐かしく味わいある呼び名も、当時は「日本人の食べるものではない」
という差別的な意味合いもあったとのこと。
しかし昭和十一年に現在の大手通りにお店を構えた頃から支那そばも市民権を得て、
当時柳の下通りと呼ばれるほどの柳並木の下に店があったことから
“柳の下”という愛称を頂き、今日まで多くの皆様に愛され続けております。
<ひとくちメモ>
ワンタンか?それともプレーンか?
前夜から寝付けることも出来ないほど激しく悩むも、
ブラックのダメージによりあっさりとプレーンを選択。
澄んだスープを含むと、口内一斉に鶏さんが飛び回り、
煮干しの風味もチラリと顔を覗かせる。
口内にはじんわりと滋味系が広がり、シンプルで素朴な支那そばといったところ。
こちらの自家製麺は縮れのある中細麺で、
不揃いな形状と空気の織り込み具合いから、佐野に似た食感で溶けていく。
優しいスープと柔らかな麺との組み合わせは、
ホッとあんしん出来きて相性もバツグン。
味の評価:★★★★☆
~エピローグ~
ブラックとは一線を画する
富山の非労働者的な伝統だっちゃ。
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