味里(和歌山市美園町)

JR和歌山駅に隣接した24H営業の駅そばスタイル
AM5:00、前客なし・後客なし・店主うたた寝・・・

黒牛の残り香をたなびかせ、
こちらの新名物である「天かすラーメン」を狙うも
”テイクアウトのみ”といったオチにより敢えなくオーダー変更

(和風ラーメン) ※天かすトピはサービス品

(麺)
<ひとくちメモ>
うどん・そばダシと共通のスープで作られる駅そばのラーメンVer。
動物系OFFの和風ダシに、サービスとして盛って頂いた天かす(=揚げ玉)トピが
唯一オイリーな要素としてスープ全体に香ばしい風味を加える。
しかし紅ショがデフォで乗っかるところは明らかにアンマッチ。
麺は都度茹での黄色い中華麺で、意外にもしっかりとした芯が残っている。
天かすが絡まる部分のジャンキーさと、和風スープの軽さが
黒牛が残る胃袋に程好い刺激となって一日の始まりを告げてくれる。
申し訳程度のバラチャーシューと、ペロンと薄っぺらいカマボコが
早朝から赤ら顔で写真撮影に勤しむオヤジにも優しく微笑みかけてくれた気がした。
味の評価:★★☆☆☆
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丸イ(和歌山市中之島)

デフォ丼一面を覆う「緑宝」なるブランドネギはまさに圧巻

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
ベースのスープは豚骨のみで炊き出され、ゼラチン質も溶け込んでドロドロ仕様。
濃厚さをカバーするが如く丼一面に盛られたネギによる青系との風味と、
スープに仕込まれた生姜の風味とがなんとも複雑な味を作り出している。
これに合わせる麺は、加水率の高い中太細ストレートで
存外強靭なコシを持ち合わせている。
麺に大量のネギとドロドロスープを絡めて食べるように構成されているのだが、
中盤以降の単調作業は飽きっぽさをも感じてしまう。
どこにも属さないオリジナリティ溢れる一杯といえる。
味の評価:★★☆☆☆
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元車庫前・丸宮(和歌山市毛見)

元電車車庫地前の屋台を発祥として、親子2代・創業60年を誇る老舗店
らーめん以外にもチャーハン、ギョーザ、鶏唐などのサイドメニューも充実しており、
ランチタイムは家族連れで大賑わい

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
冷凍物は一切使用しない主義で、
フレッシュなゲンコツからとられた豚骨ベースのスープは後味スッキリ。
濃い醤油色のスープだが見かけ程の塩分はなく、
表面には薄く乳化層が張り詰めてコクと香ばしい風味を与えている。
親子2代に渡って受継がれる秘伝の元ダレは、
かえし醤油の風味が豚骨スープにとけ込んでプーンと特有の薫りを発している。
麺は極細の低加水で、表面はツルツル・ピカピカ状態。
他店に比べて量は少な目なのであっさりと完食してしまう。
厚めにカットされたカマボコが和歌山ラーメンらしさを印象付ける。
味の評価:★★★+☆
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丸高・本家アロチ(和歌山市友田町)

チラシの表に書かれていた"アロチの車庫前系老舗店"
注)ここでは○を丸で統一表現させて頂きます

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
デフォルトで胡椒がONされるオールドスタイルの車庫前系。
豚骨だけが使われるという動物系スープに、特有の風味を持ったかえし醤油がポイント。
かえしは少しカドが立った味わいで口内に広がり、シャープな切れ味がある。
表面には乳化層が薄く広がり粘度もあってマイルド感も出しているのだが、
動物系のコクが弱く全体として物足りなさは否めない。
麺は加水率の高い中細ストレート。
モッチリ感があるタイプで、こちらの車庫前系スープにはアンマッチに感じた。
和歌山デフォルトスタイルの蒲鉾もキッチリと老舗の仕事をしている。
味の評価:★★★☆☆
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