麺舎ヒゲイヌ(尼崎市長洲本通)

旧居酒屋を改装し
独学だけで関西ラーメン界を登りつめた愛犬家

(煮干塩ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
動物系の要素は地鶏の丸鶏をじっくりと炊き出し、
そこに煮干しをはじめカツオや昆布といった芳醇な魚介エキスが
爽やかに効いてマッチングしている。
全体としてはやや端麗に振れた感じで、
具財のどれかが突出することなく均衡の取れた優しい味わい。
棣鄂@京都直送の麺は、低加水のコツコツ感がありながら
しっとりとした口当たりで塩ベースのスープにはよく合っている。
大判のホロホロチャーシューに、糸唐辛子、柚子、幅広メンマのトッピングは
どれもがセンス良く丼の中で納まっている。
全てのパーツが高いレベルでまとめられており、一寸たりとも隙のない一杯と言える。
味の評価:★★★★★
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江洋軒(兵庫県明石市桜町)

地元で60年以上愛される老舗ラーメン屋 兼 焼きそば屋
常連客の間では『両方!(=ラーメン+焼きそば)』とコールするのが流儀になっている

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
豚骨と鶏ガラがベースになっているスープは、
アッサリでもスッキリでもなくシャバシャバ系のド真ん中。
チープにさえ感じてしまうのは、ここのディープな店構えがそうさせているのかも知れないが、
申し訳程度のチャーシューとメンマもが味の郷愁に拍車をかける。
コール後30秒で提供されるラーメンは、秒殺で茹で上がる極太麺がポイント。
茹で置きしたソフト麺に似た食感で、完璧にコシが砕けたタイプ。
旨いマズイの次元でなく、400円の中にイニシエからの魂が詰まったオリジナルな一杯。
味の評価:★★★☆☆
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ななまる(兵庫県明石市小久保)


(鶏白湯ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
鶏の旨味が凝縮された白湯スープは一見コッテリのようだが非常にマイルド。
そこに魚介系がブレンドされることで和風にシストし、しつこさは残らない。
後口ほんのり鶏の甘みが残るのが特徴的だ。
スープには適度な粘度があるため、細ストレート麺にスープがよく絡む。
少し柔らかめの仕上げであるが、こういう丸みのあるスープには最適な仕様と思われる。
トッピングはチャーシュー・味玉に加えて、白髪ネギ・青ネギ・糸唐辛子まで乗っかる。
ビジュアル的にも映える一杯だ。
(タマネギみじん切りの無料トッピングもアリ)
〆には残ったスープにご飯を投入しておじや(=替えめし・玉子付き)も楽しめる。
味の評価:★★★+☆