長八(流山市若葉台)

流山くんだりで90分前のシャッターも
思いもよらぬ出遅れ感満載な7番手…

(つけめん)

(麺)
<ひとくちメモ>
ゲンコツ・鶏ガラ・豚足の濃い動物出汁に
フレッシュなサバ節をキーンと効かせ、
キレのあるカエシでもって力強いつけ汁に仕上げてある。
一日80玉限定の自家製麺はまるで饂飩のような極太。
艶やかな麺肌を保ってヌルリと滑り込み、
手切りによる不揃いな平打ちを噛み締めると強靭なコシではね返す。
表層に浮かぶ白胡麻と炒めたネギ油をリッチに絡め取り、
芳ばしさを連れて来て極上の啜り心地。
つけ汁の中には焼き色がついた笹切りネギと、
炙りの入ったザク切りチャーシューが大量に沈んでおり、
ハイクオリティなパーツが調和した崇高なる一杯。
味の評価:S
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富田食堂(松戸市松戸)

直営4号店は
駅近の大箱へとリニューアル

(濃厚つけ麺)

(麺)※あつもり
<ひとくちメモ>
厳選素材を駆使して提供されるスペックは、
国産地鶏のドロエキスに魚介と羅臼昆布特三のグルタミン酸を合わせ、
2種熟成木桶生醤油のカエシで旨味が融合されている。
自家製・心の味食品ブランドの極太麺は、
道産・九州産の特等粉をブレンドした褐色のビジュアル。
うどんクラスの麺幅であつでもガチムチ強固なコシを持ち、
臼歯で潰すとムッチリとした多加水の弾力を伴って落ちて行く。
アンデス高原豚の大判バラロールチャーシューは箸でも崩れる仕様で、
レンガのメンマはシャクシャクとしたソフトな繊維感覚。
どれもが高品質な素材達を高次のテクでまとめ上げた秀逸品。
味の評価:★★★★★
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梅乃家(富津市竹岡)

房総に竹岡式ありとして
全国にその名を轟かせる老舗店

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
漆黒のカエシをお湯で割っただけスープには、
チャーシューの煮汁によるジューシーな肉のエキスが満載で、
ドス黒いルックスとは異なるまろやか路線。
更に刻み玉ネギが醤油臭さを中和して、驚くほど好相性をみせるマスト品。
竹岡式で使用される乾麺は現在でも炭火で茹でられ、
漆黒スープをたっぷりと吸い込んでふっくらとした噛み心地と、
強い縮れで口内をうねりながら口溶けの良く消えて行く都一麺。
デフォ4枚入りの極厚チャーシューは
バラ肉の脂身にまで醤油味が染みに染みており、
ぷる~んとした柔らかな弾力を伴った極上品。
半世紀以上に渡り、ご当地で愛され続ける個性だらけの文化遺産。
味の評価:★★★★☆
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まるき(松戸市小根本)
兎に角(松戸市根本)

立石出たら、とにかく京成乗れと
京成乗ったら、とにかく松戸で〆ろと

(つけ麺)

(麺)
<ひとくちメモ>
大釜に都度麺を継ぎ足し、すっかり糊化した茹で湯によって
独特の潤滑を帯びた自家製の極太麺が提供される。
全てをワンオペで掃かせるあたりにコンディションを杞憂するも、
全くアンバラを感じさせないところは魔訶不思議なギミックの賜物。
その極太には小麦が高密度に詰まり、ヌルリとした擦過とモチモチ度に加え、
グルテンによる高反発感でもって口内を狂暴に駆け回る。
合わせるつけ汁は表面に乳化層とゼラチン質が膜を張り、
重厚な動物系のボディに節系と煮干しの魚介がガツンと効く。
更にはスルメのスメル的な鮮烈風味もアドオンされ、
極太を凌駕するに十分なインパクトを持ち合わせている。
とにかく、パない食べ応えと充足感が得られる松戸の雄。
味の評価:S
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とみ田(千葉県松戸市松戸)

国内ラーメン界において名実ともに最高峰に君臨する人気店
いつの時間帯でもその行列は半端じゃない・・・

(つけ麺)

(麺)

(スープ割)
<ひとくちメモ>
超特濃なつけ汁は、豚骨・鶏ガラを入念に炊き込んで骨から搾りに搾って旨味を出し
そこに煮干し・サバ節等の魚介が加わるという。
何かが過度に立つことなくマイルドなダシの掛け合わせ。
そして驚くべきドロドロ状態の粘度は、(一部で語られている情報によると)野菜を溶かすという技法が使われているらしく、意識して食べたせいか?事実動物系のしつこさはさほどやって来ない。
これに合わせる自家製麺は、小麦の香りが強い褐色の全粒粉・極太タイプで、ド級の力強さとモチモチ感がある。
麺につけ汁がドロリと絡みつき、ジャンクでありながら繊細さをも感じる不思議な旨さが襲って来る。
茹で豚は麺釜の蒸気を使って熱々状態に保たれるいった工夫が嬉しい。
スープ割はベースをアッサリ・コッテリから選択し、さらに刻みチャーシューとネギの無料トッピングも選べる。
柚が多めに入ることで清涼感が出るのだが、香りが強過ぎて個人的には不要に感じた。
いやはや、ラーメンという我が国の食文化は凄まじい勢いで新化し続けている。
味の評価:S