牛乳屋食堂(会津若松市大戸町上三寄香塩)
喜一(喜多方市関柴町上高額字境田)

一心に努力を惜しまない
喜一郎のDNAが味の決め手

(Sio)

(麺)
<ひとくちメモ>
AM6:30にシャッターするも既に30人待ちという不思議な光景…。
洋食界出身だけあって通常の塩ラーメンとは一線を画し、
ネギの一片でも崩れてしまいそうな極めて繊細な上湯。
味付けには裏磐梯の会津山塩が使われ、
上湯の素材エキスを柔らかな丸みで包み込んでいる。
手もみの平打ち太麺は、多加水によるソフトな切り込み感と、
独特なコシと粘りによってモッチリとした潰し込み。
分厚いバラチャーシューはデフォルト5枚乗っかり、
これほどまでの極上スペックでありながら驚愕のワンコイン。
喜一郎を襲名するに恥じない努力の跡が伺える。
味の評価:★★★★★
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不二屋食堂(福島県郡山市堂前町)

創業60年を誇る老舗食堂店
メニューは丼物、定食、麺類まで30種以上が揃うが、断トツ人気は支那そばらしい

(支那そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
豚骨と鶏ガラを丁寧に炊き出されたベーススープに、濃口・薄口2種類の醤油をブレンドした漆黒のかえしが合わさって『郡山ブラック』が完成となる。
一見ショッパく思えるが、蕎麦つゆを彷彿させる芳醇な動物系と
甘味を含んだ滋味深い和風スープが合わさって、和の旨味に溢れたブラックスープ。
麺はゆるいウェーブがかかったプラスチッキータイプで、プリプリと強い弾力がある。
漆黒のスープを絡めて褐色に変化している。
チャーシューはミディアム加減のジューシーな肉汁に溢れ、しっとり柔らか。
これにメンマ・ナルト・ホーレン草がトッピングされ、漆黒の中に色彩と栄養バランスを取り込んだ老舗の配慮を感じた。
別皿で漬け物がついてくるのはご当地ならではのサービスか。
味の評価:★★★★☆
源来軒(福島県喜多方市字一本木上)

大正末期に中国からやって来た藩欽星氏が、この地でラーメンを広めたとされる元祖老舗店
風光明媚な蔵の街でルーツに触れた〆の一杯


<ひとくちメモ>
スープは鶏ガラが中心となり、軽めの魚介とほんのり生姜の風味を感じる。
コクを抑えてややシャバシャバっぽく感じるが、野菜エキスによるスッキリ感だろうか?
シンプルに見せかけて実は幾重にもアッサリ系の旨味が重なる昔ながらの醤油ラーメンだ。
麺は少し縮れた極太麺で、多加水ながらかなり硬めに上げられていることから
ゴムのように力強いムニュムニュ感と強靭なコシを持ち合わせている。
チャーシューは至って凡庸であり、ナルトがいかにもイニシエ系の風情を演出している。
食後には化調が表れ、口内をふんわり占有した。
味の評価:★★★+☆
坂内食堂(福島県喜多方市字細田)

『喜多方老麺会』に属する人気店
平日、
朝、
7:50!!
朝ラーにまみれた至高の食生活・・・
そんな私的パラダイスがここにありました

(支那そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
軽めの動物ダシに薄味のかえしが加わった白湯スープのような味わい。
素材の角が取れて非常にマイルドな仕上がりだ。
これに絶品チャーシューから抜け出した肉汁の旨味が合わさることで動物系のコクを補完し、
芳醇なスープへと変化する。
麺は超多加水ならではのモチモチ感と、太麺の噛み応え、縮れの乱暴さが渾然一体となって
圧倒的な存在感を持つ。
ここの特徴でもあるバラチャーシューは、厚みがあって噛み応えあるジューシータイプ。
デフォルトでもリッチに4枚入りだが、『肉入り』をオーダーするとスープが見えないほど丼一面にチャーシューが敷かれる。
スープ・麺・トッピングそれぞれが最大限にその特徴を発揮できる条件を備えた仕様になってるようだ。
味の評価:S
まこと食堂(福島県喜多方市字小田付道下)

『喜多方のれん会』に属する人気店
平日、
朝、
7:30!!
石を投げれば朝ラーにブチ当たる・・・
そんな私的パラダイスがここにありました

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
意外にも鶏ガラでなく豚骨がベースとなったスープは、サラリとしながらもコク深い味わい。
表面には脂層があり、これは時代を意識したカスタマイズなのか。。
口に入れるとふんわり煮干しが押し寄せ、香りが引き上げるとエグみが鼻に残る。
そして口内には醤油のショッパさが後を引いてしまうのも残念。
麺は強く縮れた多加水・極太麺。
プルプルと口の中で弾む感覚が満足感を高めてくれる。
バラ・モモ2種類からなるチャーシューは透けて見えるほどの薄っぺらで、ここでもスタンダードの喜多方を裏切られた気分。
完食後の丼に当たりマークが出ると景品が貰える。
そんな茶目っ気施策は嬉しくもあり、これもトレンドへの適合なのか。。
味の評価:★★★★☆