大福(上天草市大矢野町)

山海の恵み溢れる地にやって来てまで
ラナビを拠り所として郷土料理の代償に得たものとは・・・

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
深い茶濁の豚骨スープをベースとして、
マー油よろしくガーリックオイルでソレ一色に風味付けされたもので、
いわゆるベーシックな熊本系が構成されている。
含んでみると突出したクセもなく存外サラリと抜けて行き、
直感的に汎用系の仕事っぷりを邪推させる。
麺は純白のストレートで加水率は高め。
小麦風味のない無機質なもので、スープを弾くような張りを持っている。
チャーシューは温度の低いスープの中で芯まで馴染むに時間を要し、
麺に絡むキクラゲが情熱までをも下げて行く。
ランチタイムには多種のメニューが揃うマルチっぷりで、
地元に根付いた中華屋風情を感じさせる。
味の評価:★★☆☆☆
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天外天(熊本市中央区安政町)

リーマンの平日深夜に入れるにしては
危険極まりない暴君ですばい

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
丼の表面にはニンニク&擦りゴマが一面を覆っており、
これまでに類を見ない異色のビジュアル。
表層をかき分けて下層のプレーンなスープに達すると、
意外にも透明感あるスッキリとした豚骨スープが顔を出す。
そして上下を馴染ませてみると、
キーンとしたニンニキーな風味の後に、
豚骨由来の獣臭がジワジワ押し寄せて来る。
更に丼の底には微塵切り状の生ニンニクが大量に沈殿しており、
中盤以降はニンニキーなフレーバーによって口内は完全麻痺状態に。
麺は加水率の高いストレートで、抵抗感のないツルツル麺。
スープ乗りより口当たりを重視したタイプといえる。
濃い味の沁みたチャーシューがゴロゴロと入っているのだが、
こちらもニンニク臭に圧倒されてもはや肉本来の味は感知不能。
マー油OFFの熊本系は、マー油を凌駕する程のブツが大量投入されていたばい。
味の評価:★★★+☆
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天和(熊本市新市街)

一日200ツモ限定で提供される
雀鬼も憧れの”手作り”ラーメン

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
透明度の高い豚骨純度100%のスープの中に、
軽い獣臭を伴った豚さんの旨味エキスが濃厚に溶け込んでいる。
表層にはガーリックオイルが多めに広がり、
熊本スタイルとしての風味付けが確立されている。
こちらの最大の特徴ともされる自家製麺は、
茹で前は乾麺のようなビジュアルであるが
提供時には純白でしっとりとした麺に変化している。
丸麺のツルツルとした食感とコツコツ加減が心地よく感じる。
チャーシューは大判の分厚いロース部位で噛み応えがあるもの。
キクラゲの無機質な感覚がガーリック一辺倒な味にリセット感を与えてくれる。
味の評価:★★★+☆
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こだいこ(熊本市花畑町)

創業昭和29年 熊本での老舗ラーメン店

”頑固おやじ”の手作り
久留米ラーメンをベースに改良された味

(ラーメン)
<ひとくちメモ>
「鉄釜」の中で豚骨のみ3日間炊き出されるスープは、入店時ツーンと獣臭を感じるものの
「塩とんこつ」を基本としているだけあって意外とアッサリしている。
野菜類も使わず、純粋とんこつオンリーらしい。
麺は中加水のストレート麺だが、腰が弱くかなり柔らかめ。
これは残念だ。
熊本ラーメンといえば焦がしニンニクであり、”自家製・臭わないニンニク”を入れると
豚骨スープに更にコクが増して旨い。
デフォルトINではなく、好みに応じて投入するしくみになっている。
#オヤジ、翌晩までニンニク臭プンプンだったよ・・・
味の評価:★★★☆☆