ささき(山県郡北広島町壬生)

こんな山中にやって来てまで
連食を所望してしまうオレ様が愛苦しす・・・

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
コンソメ風味が占有するクリアなスープに、
ショーガとデフォで降り注がれる粗挽き胡椒の香りとが
弱いダシ感の中にパンチを与えている。
ただし余分な要素を加えない方が、こちらのスープは活きてくるとも思われる。
麺は凡庸なタイプのストレートで、
派手さがないぶんしっとり落ち着いた感じ。
甘い味付けのチャーシューと、フレッシュな生ワカメとが
丼の中で不協和音を奏でていた。
味の評価:★★☆☆☆
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のむら食堂(山県郡北広島町壬生)

老朽化した店舗兼自宅は隅々まで清掃が行き届き、
リッツクラスの接客が汚客の心までも浄化してくれる

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
随所に手仕事を感じさせるラーメンは、
手作り故の脆さを孕んでいるのもまた事実。
並々と張られたスープには、オールドチックな獣臭を含んでおり、
おそらくは余計な調味料など一切使われていないため、
飽食の時代に育つ世代に向けては幾多のパーツが欠落している。
使われる麺は加水率の高い細麺で、
デフォ柔らかな加減でイニシエタイプにしっくりと嵌る。
小ぶりなチャーシューも純粋たる手作りで、
噛み締めると肉汁が溢れ出る加減で上げられている。
高齢の御店主が単独にて多彩なメニューを捌かれるため
多少の待ち時間は要するものの、高次のホルピタリティがこの一杯を豊食へと補完してくれる。
次回はオススメと謳われた「みそラーメン」をチョイスしたい。
それまでお元気で!!
味の評価:★★☆☆☆
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のと(世羅郡世羅町大字小世良)

当時は自宅の目と鼻の先にあった『セアブラ醤油スープ』を
文字通り、母乳代わりとして腹に蓄え
文字通り、ヲタなオヤジへと成長させて頂きました(感謝、感謝)

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
偶然にも十数年ぶりの再会を果たしたご夫婦と、
尾道系醤油ラーメンは従前変わらず特上のデキ。
動物&和風要素の旨味エキスをかえし醤油がキリッと束ね、
良質な背脂が全てを柔らかく・濃厚に包み込んでいる。
麺はうねりを伴った扁平タイプであり、
これは広島時代とは大きく仕様を変えてある。
パンチの強いスープに対しては、これくらいのハリがあって
強靭な仕様の方がバランス的には均衡が取れていると思われる。
上下を経てようやく再会できたからには、
尾道系の個人的殿堂入りとして今後も継続的に逢瀬し、
将来に渡って大切に啜らせて頂きたい。
味の評価:S
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