まるにぼ(防府市田島)
加寿之屋(周南市銀座)
こぶた屋本店(岩国市平田)
楽(下関市福江)
大ちゃん(周南市銀座)

もっともセンスの欠片もないラヲタの
アイデンティティーが根付くラ店⑤

(大ちゃんラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
“昔ながらの徳山らーめん”をコンセプトに掲げる大ちゃんは、
鶏ダシ・和風ダシ・秘伝の醤油ダレ共に弱めの構成。
最少人数の課長配属は迎合であるが、滋味系領域での勝負を捨てた結果、
連戦連敗の大ちゃん如く、弱々しさだけが印象に残る。
低加水の細麺はバサバサとした食感で、
アサツキを絡めて啜ると両者の歯応えが心地よい。
昔の徳山らーめんを知らないだけに、近隣の老 舗 と比べてみると、
シャープがウリの醤油顔の大ちゃんでなく、
近頃下腹が出始めた大ちゃんを思わせる丸いデキ。
食後の余韻の最中、
毎度ハズレ馬券を手にする大ちゃんがフラッシュバックするのでした。
味の評価:★★★☆☆
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麺宗祐気(長門市西深川)

7日間集中コースでまたおま系を習得し、
偶然にも旅はソフィスティケイトな終着となったのですた

(らーめん)

(麺)
<ひとくちメモ>
中央界隈でまたおま的に出会えるタイプだが、
フレッシュでバランスの良い動物・魚介系のブレンドと、
軽めの塩分濃度が瞬時に好感を抱かせてくれる。
表面には背脂粒子とガーリッキーな香味オイルが層を成し、
後口には甘味の要素もが広がっていく。
モソモソとした中細ストレート麺は
新鮮な小葱を絡め取ってアクセントも感じられ、
巷に転がるまたおまとは一線を画する地元産オリジナル路線。
ホロホロのチャーシューやトロトロ状の味玉も
きっちりとトレンドのツボを押さえてあり、
各パーツのデキからもソフィスティケイト感を訴求してくる。
店内はホスピタリティ溢れる接客で、
食後は“合掌”によるご利益をも頂くことが出来る。
味の評価:★★★★☆
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ラーメン大将(周南市櫛ケ浜西塩田)

セットメニューが充実するため
階段にはラヲタ以上の家族連れが列を成す

(豚骨ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
“醤油”の誘惑に惑わされながらも筆頭メニューである豚骨をチョイス。
予習では“マイルドで優しい豚骨”と認識していたが、
当ロットにおいては“ワイルドで多油な豚骨”のようであった。
オーダーの都度、手鍋で温め直されるところなど、
一定のクオリティを保つよう配慮されているが、
本日のソレは豚さん個体差のデキであろうか?オイルに依存してしまっている。
製麺室をオブジェとしても使われる自家製麺は、
やや潰れ気味の極細ストレート。
バリカタでオーダーではキリッとしたエッジも残り、
小麦の香りとコツコツとした食感は秀逸品。
豚骨スープにはこれ以上ない最良のマッチングをみせる。
ホールは終始テンパり気味でサーブまでもたつくが、
490万円でこのクオリティが味わえるなら階段での行列も必至だろう。
味の評価:★★★★☆
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来秀軒(宇部市大字西岐波萩原)

メンカタ*2+デフォ*1
=爆盛*2+(極小+玉子/むすび)

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
住宅街に溶け込む老舗風情にヲタの期待は高まると同時に、
擦れたヲタにはサドゥンな岡持ち車両の出迎えに、老舗店舗の懐の広さをも感じる。
ビジュアルは綺麗に白濁したサラサラの純白スープで、
オイルの要素は”レンゲの背”程度の微量なもの。
ひと口含むと弱火でじんわり系のライトな豚骨といった感じで、
特有のクセが無い分ご当地のゴテゴテ系とは対極をなすイニシエ感。
老舗の配慮により思いがけず爆盛りとなった柔麺のソフト感や、
胸ポケに忍ばせた割箸が醸し出す不思議ワールドなど、
口開け直後の10:30には”毎日通っても飽きない系”が楽しめる。
味の評価:★★★☆☆
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江戸金(山口市大市町)

山口県を代表する”香りの老舗店”
その香りたるや、この地で四十余年に渡って居を構えながら
未だ近隣各位から”香りの御意見”を頂戴するといった逸話も・・・

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
長期炊き出し&熟成を繰り返して作られるオールドタイプのスープには
深みある動物系エキスが濃縮されている。
乳化の度合いを軽くドライブする程に炊き込まれた脂分が得も言われぬ風味を醸し出し、
幾重も破壊された旨味成分とが被さって重厚なエキスが完成されている。
麺はチャンポン麺を想起させる丸みある中太ストレートで、
メンカタコールでは加水を抑えたコチコチの超ハード状態。
こちらの麺だと軽く芯が消える程度の柔らかさが適切であろうか。
チャーシューも昔ながらを思わせる大判ロールが2枚入り、
ボリューム面においてもド級のインパクトをサポートしている。
味の評価:★★★★☆
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