いっぽん(尾道市高須町)
味龍(尾道市高須町)

造船業から心機一転、
大座敷とパウチツールと家族連れに恐れおののく弱小ヲタ

(味龍ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
200Lのアルカリイオン水で鶏ガラ・豚頭らを6時間煮出し、
4種の煮干しに椎茸・昆布や大量の野菜類を合わせて更に1時間。
スープの表面からは軽いショーガが立ち昇り、
スッキリとした醤油ダレと背脂&オイルによる芳ばしさもが被さっている。
無化調でありながら、所謂、淡麗系尾道の王道的な構成。
5種の小麦粉がブレンドされたコッティンコッティンの細麺は、
キューブ状のエッジ感がシャープさを演出し、
スープの仕様としっくりマッチングしている。
後味でほんのりとした甘みが出て来るところなど、
バランス的にも均衡が保たれている。
味の評価:★★★+☆
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MONSITER HUNTEN・悶舌飯店(尾道市向島町)

どこからどう見たって
高須のお顔にクリソツじゃね?

(拉麺)

(麺)
<ひとくちメモ>
フレッシュな動物系が下支えするスープに
魚介類と和風のダシを効かせ、
炊き込まれた背脂ミンチがコクと香りを加えている。
元ダレの程好いエンミがスープの柔らかさを引き出し、
高須と比較するならば“丁寧且つ1回っきり”として作られた新鮮感覚。
強いうねりのある細麺は適度なコシがあって、
スープをしっかり絡めて啜らせる。
チャーシューは噛み締めるとジワリと味が沁み出て、
固めの仕様が肉々しい醍醐味を放つ。
隣席に運ばれたチャーハンに至っても高須と同じ顔を持ち、
連食さえ控えていなければガングロをコールしていたに違いない。
味の評価:★★★★☆
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【閉店】有木屋(尾道市土堂)

旧店舗時代には随分とお世話になりましたが、
移転後は大行列を避けてここまで引っ張っちゃいますた…

(海味そば・あっさり)

(麺)
<ひとくちメモ>
サーブ後、ワカメを発見するやいなや即座に仕留め、
その琥珀色に澄み渡ったビジュアルに暫し見入ってしまう。
動物系OFFのスープには、鯛のアラやホタテといった滋味系要素が骨子となり、
純粋なる塩味ベースの味付けが素材の特徴を最大限に活かしている。
そこにバーナーで炙って添えられる2種の絶品チャーシューに、
丼の外輪を回されるオイルによって動物系要素が補完され、
まさに山海一体となった高次の完成度。
当初は優しく感じられた味付けも、
中盤以降から塩っ気が強く感知されたが、
それらを打ち消すが如く微かな柚子の香りが抜けて行く。
これに合わされる自家製麺は強く縮れた極太であり、
ゴワゴワとした食感が口内をひと暴れした後、
軽い咀嚼によって溶けて消えて行くような感覚。
全ての素材が狙い通りの働きを実現し、
実にセンスの高いオリジナリティが詰まっている。
地場の老若男女からもすっかり認知され、
妹も自他ともに認める優れた銘店へと着実にステップアップしている。
味の評価:★★★★★
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大亀食堂(尾道市美ノ郷町三成)
フレンド(尾道市尾崎本町)

宇宙一とプロモーションするラーメンは、
店を切り盛りする女傑陣によって
味の相対性原理が受け継がれていく…

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
やわらかな動物系のコクの中に、魚介のフワリとした風味が広がる。
表面には炊き出された背脂がコク深い油膜を作り、
ベーススープと絡まることで旨味に深みが増す。
元ダレの塩分濃度も適当で、ベーススープの旨さがクリアに伝わってくる。
これに合わせる麺は、はせべの平打ちストレート。
このロットは(本日厨房デビューされた女丈夫のせいか)柔らかめで提供された。
凡ミスかも知れないが、メンカタコールが無難であろう。
オーダーの都度カットされるチャーシューは、
赤身の部位が中心でふっくら食感に仕上げてある。
宇宙一のインパクトはないものの、キッチリ丁寧な仕事が光る一杯だ。
味の評価:★★★★☆
みやち(尾道市土堂)

尾道ラーメン界において、その歴史を最も強く感じる老舗食堂
オープン前から年季の入った常連客(=おばあちゃん達)が談笑しながら日々の行列を作る

(中華そば)

(麺)
<ひとくちメモ>
軽い動物系エキスの中に、上品なイリコがプ~ンと香る。
基本食堂のため、うどん・そばも根強い人気がありスープは共用されているのかと思える程に和風寄り。
元ダレのかえし醤油と微量の油によって、ラーメンのダシとして成立させている。
麺はゆるいウェーブがかかる細麺で、メンカタオーダーで十分なコシを保つ。
スルスルと入ってくる細麺の食感は、この和風イリコスープに程好くマッチしている。
チャーシューは赤身パサパサ系で軽い塩分を感じる程度。
これも昔ながらといったところか。
イリコの風味を強く引き出すその手法は、まさに熟練の技が光る老舗の味だ。
味の評価:★★★+☆
萬来軒(尾道市高須町)

尾道郊外の人気店
昼時は行列が出来るほど盛況だが、驚くべき回転率でアッサリ捌かれていく

(素菜湯麺・野菜入りそば)

(麺)
<ひとくちメモ>
塩味ベースの白湯スープに、ゴマ油・ガーリックオイルで炒められた大盛り野菜が乗っかる。
表面はそれぞれの油で黄色い層ができるほどオイリーで、蓋の中身は超アッツアツ状態を維持したまま。
香味油の香ばしい風味が程よく鼻を抜けていく。
これに合わせる麺はラーメンで使われる平打ち縮れタイプではなく、丸麺の中細ストレート。
パスタ系にシフトしたプラスチック麺だ。
一般的にはのびにくい仕様の麺だが、この熱々スープの中では終盤ヘタレていた。
香味油のコッテリ感とシャッキリ野菜の大量消費で胃袋も大満足。
味の評価:★★★+☆
(以前の評価:①、②)
萬来軒(尾道市高須町)

十分な駐車スペースを備えた尾道の人気店

(ラーメン)

(麺)

(チャーハン)
<ひとくちメモ>
鶏ガラを中心とした動物系の濃厚なコクと、干物系を使った魚介が強く香る。
ここのスープは日よってブレ幅が大きいが、ここまで魚介が強く出ているのは初めての傾向だ。
脂膜に頼らない動物ダシのコクと魚介の和風テイストが見事に重なり合っている。
強く縮れた麺はカップヌー●ルを彷彿させる独特の食感。
スープ乗りも良く、メンカタオーダーでワシワシかき込むのが旨い。
尾道ラーメンでは赤身の固いチャーシューが多いが、ここでは適度な脂身のあるタイプに変わっていた。
全てがイイ方向に進化しているようだ。
#背脂ミンチを使った黒めのチャーハンはサイコーに旨い
味の評価:★★★★☆