大三元(川崎市中原区新丸子町)
味の大西(小田原市栄町)

湯河原を発祥とし
親族のみで派生する小田原系のガンソ

(ワンタンメン)

(麺)

(ワンタン)
<ひとくちメモ>
厚みのある動物系に負けないくらいのカエシが主張し、
ラードの芳ばしさが特有の風味を発している。
それぞれの素材が個性を放つが、課長が全てを丸く収めている。
中太ノコギリ麺は平打ちのクネクネ感と、
かん水を控えたフワフワ食感を伴ってスープとしっくり馴染む。
デフォ5粒も入るの餃子サイズの大型ワンタンは、
生姜がピリリと効いて濃い目の味付け。
ドス黒く煮込まれた丸太メンマは甘辛で、
柚子片に三つ葉と細ネギがフレッシュ感を吹き込む。
ココではデフォのラーが存在せず、
神奈川西部の二郎と揶揄されるとおりコレ一杯で連食の夢は断念。
味の評価:S
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桜花(横浜市神奈川区浦島町)

手間を惜しまない
時間を、材料を、知恵を
そして心を
立派な経営理念です

(つけそば)

(麺)
<ひとくちメモ>
人間国宝を祖先に持つという店主がこだわり抜いた麺は、
無添加・無カンスイにより小麦本来の香りと味を強く求めたもの。
うどんを思わせる白さと透明感ある極太麺からは
風味の良さは伝わってくるものの、一本一本があまりに強靭過ぎて
箸で持ち上げるのもやっとのこと。。
バカ舌を持ってしまったが故に、目立ったプラス要素を拾い取ることが出来ない。
無化調のつけ汁は、魚介風味で甘味・酸味が強いタイプ。
麺との絡みは弱く、つけとして敢えてのシャバ感は麺をフォーカスしたものか。
チャーシュー代わりのつくね状のボールにはスパイシーな香辛料が効いており、
つけダレを汚す肉汁感はバカ舌クラスには理解が及ばない。
おまけに撮影難度の高い照明環境とくれば、理念の欠片もないヲタには敷居が高過ぎた。
味の評価:★★★☆☆
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下前商店(横浜市中区元町)

外人墓地の麓に広がる閑静な路地裏では
BGMと店主とヲタも波乗り状態に・・・

(ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
ビジュアルからは懐かしさを感じさせるイニシエ臭がプンプン。
鶏ガラ・魚介ベースの無化調スープからは、醤油と生姜の風味が広がり、
見た目通りアッサリしているが確かな旨味エキスがギュッと詰まっている。
ウェーブのかかった細麺はカンスイ臭を強く発し、
口内に滑り込む感覚とゴワゴワとうねる抵抗感が小気味良い。
ハムのような焼豚タイプのチャーシューはほんのり赤色掛かり、
歯応えの強い肉片を噛み締めるほどに甘い味付けが溢れ出る。
使われる素材のどれもが的確な持ち味を発揮し、
実に丁寧に仕込まれた一杯といえる。
味の評価:★★★★☆
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玉(川崎市川崎区追分町)

京急?JR?鶴見?南武?
浜川崎→鋼管→追分、ちょっとした小旅行に匹敵する大遠征…

(つけ麺)

(麺)
<ひとくちメモ>
近年のトレンドとも言える濃厚豚骨魚介の定番、、
と思いきや、トレンドを遥かにオーバードライブする柔と剛のハーモニー。
つけ汁には、ゲンコツ・鶏ガラ・煮干し・鰹節と共に、
玉ネギ・長ネギ等の野菜類も大量に煮込まれていて、ドロドロながら爽やかさも共生している。
全てのパーツが計算し尽くされたかのような特徴を発揮しており、
甘味・酸味が抑えられた味付けのためストレートに各要素の旨みを楽しめる。
平打ち極太麺は少し不揃いな乱切り状で、口内に滑り込むスルスル感、舌で感じるツルツル感、
噛みしめる程に伝わるムニュムニュッとした感覚が混ざり合ってまさに絶・品。
分厚いチャーシューはふっくら柔らかで、大ぶりのものがゴロリと沈んでいる。
これぞつけ麺の王道と実感させられる極めて完成度の高い逸品だ。
ここまでの感動が得られるなら、"浜"くんだりまで乗り継いだって苦労は報われる、かな!?
(こちらへはバスでのご来店を強烈にオススメします)
味の評価:S
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七重の味の店めじろ・川崎店(川崎区駅前本町)

代々木発
七重の変化を川崎にて

(醤油ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
軽く主張を控えた動物系と上品な和風ダシがベースとなり、
そこに七重を謳う香味油で整えられた金色のスープ。
ライトな味わいで特別なインパクトや風味はなく、
バカ舌が感知できるのはただアッサリ凡庸にすら感じる醤油系ということ。。
麺は一本一本が長く裁断された細ストレートで、
ムッチリと潰れるモチモチ感を兼ね備えている。
アッサリベースのスープに適合するオリジナルブレンドだ。
トッピング類に至っても
どこか凡庸が付き纏うデファクトスタンダードっぽさをも感じてしまう。
五感で味わう七変化はバカ舌にはおよそ感知不能な一杯であり、
多角路線がもたらしたヲタの1モツを軽く萎えさせてくれる一杯でもある。
味の評価:★★★☆☆
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本丸亭(神奈川県厚木市七沢)

厚木市に本店を置き、横浜・川崎・銀座に支店展開する
数年前、某TV番組の塩ラーメン部門で全国1位を獲得してから拡大路線にシフトしたようだ

(本丸塩ラーメン)

(麺)
<ひとくちメモ>
店内インフォによると、大量の丸鶏を基本とする動物系スープと、焼きアゴ等から摂られた魚介系のWスープということ。
鶏の芳醇な旨みエキスは出ているものの、魚介系は影を潜めてさほど感じることはなかった。
一般的に塩ラーメンは繊細なスープだけに滋味の深さが最大の特徴であるが、最後までその深みに辿りつけなかった。
これがFC展開の恐ろしさか?
麺は佐野の青竹打ちとあって、不揃いな太さに縮れた平打ちが口の中で暴れるような食感を出しつつ、表面のツルツル感と多加水のモッチリ感があって非常に心地良い。
小ぶりなワンタンも麺と違った食感で、ツルッと入る口当たり。
大ぶりなロールチャーシューは表面が香ばしく焼かれ中はトロトロ状態。
食感・味付けともに最高のデキだ。
春菊はここの特徴でもあるが、香りが強過ぎるため繊細な塩味スープには不向きだと感じた。
味の評価:★★★★☆
仁鍛(横浜市神奈川区六角橋)

店主は大勝軒@東池袋、六厘舎@大崎、次念序@鴻巣、等の有名店で腕を振るってきた実力派

(つけめん・あつもり)

(麺)
<ひとくちメモ>
つけ汁は流行の豚骨魚介系であるが、他店とは一線を画す力強さと芳醇な味わいのスープ。
適度な濃度の中に確かなパンチがあり、脂や調味料に頼ることなく後味スッキリしているのが特徴だ。
極太の自家製麺は昆布が練り込んであり、ツルツル・プリップリの旨味とゴツゴツとした力強さを併せ持つ。
甘味酸味等の過剰な演出を抑えた旨味スープに、麺本来の旨味を合わせることにより均整の取れた至高の一杯に仕上がっている。
トッピングの細切りチャーシュー・メンマともまず及第点で、麺とスープを引き立てる脇役的な存在。
〆のスープ割りではカツオの魚介風味がガツーンと口内いっぱいに広がり、食後はスッキリ爽やかささえ感じる一杯だ。
味の評価:S